I want to talk to youはNG!仕事で話を聞いてもらうときに役立つ英語フレーズ集をプロが解説!
直訳の英語では誤解が生まれる
英語を使う場面で、相手に意図を伝えることは非常に重要です。特にビジネスシーンでは、誤解を避けるために、適切なフレーズを使った正確なコミュニケーションが求められます。日本人がやってしまいがちなのが、フレーズのニュアンスを理解せずに、日本語を英語に直訳してしまうこと。これをやってしまうと、相手に自分の意図がうまく伝わらないことがあります。
話を聞いてもらいたい時に、I want to talk to youの使用はNG!
あなたが、「ちょっとお話をしたいのですが」と英語で伝えたいとき、「I want to talk to you.」を使っていませんか?このフレーズを英語圏のネイティブに使うと、「あなたにちょっと言いたいことがある!」といった強引な印象を与え、不穏な空気になりかねません。特に、これが上司から部下への発言の場合、部下を不必要に緊張させてしまう可能性がありますし、逆に部下が上司に対して使うと、ぶしつけに聞こえるかもしれません。そのため、状況に応じた適切な表現を選ぶことが非常に重要です。
聞き手に配慮したソフトな表現で会話を始める
「Do you have a minute to ~?」という表現は、ビジネスシーンで非常に便利です。「~するお時間がありますか?」と訳せるこのフレーズは、あらゆる場面に適応でき、相手に配慮した言い回しです。単に時間を求めるだけでなく、相手に対して「お忙しいところをすみませんが、少しお話しする時間はありますか?」というニュアンスが含まれています。これにより、相手に不快感を与えずに会話を始めることができます。相手に与える印象を考慮した場合、よりソフトな表現を使うことが望ましいのです。
適切なフレーズの例と解説
以下に、ビジネスシーンで役立つ適切なフレーズをいくつか紹介します。これらの表現を使うことで、相手に対する配慮を示しつつ、スムーズにコミュニケーションをとることができます。
Do you have a minute to discuss something?
「ちょっとお話しするお時間がありますか?」
このフレーズは、相手の忙しさを考慮しつつ、自分が話したいことがあることを伝えます。「discuss something(何かについて議論する)」は曖昧で、特定の問題に焦点を当てずに話を切り出せます。
I’d like to get your input on something.
「あなたの意見をお聞きしたいのですが。」
「input」は「意見」と言う意味です。このフレーズは相手の意見を求める表現で、相手の考えを尊重している印象を与えます。自分の考えを押し付けずに会話を進められるので、建設的な意見交換が期待できます。
Could we schedule a time to chat?
「お話しする時間を設定できませんか?」
「schedule a time(時間を設定する)」というフレーズを使うことで、相手の都合を考慮しつつ、自分の話したいことを整理するための時間をお願いする形になります。
I have a few things I’d like to run by you.
「いくつかお話ししたいことがあるのですが。」
「run by you」は、「あなたに確認する」という意味で、軽い感じで相談したいことを伝えます。この表現は、あまり堅苦しくなく、気軽に話を始めやすいです。
If you have a moment, I’d appreciate your thoughts on this.
「もしお時間があれば、これについてあなたの考えをお聞きできればと思います。」
このフレーズは、相手の時間を尊重しながら、自分の意見を聞きたいときに使います。「appreciate your thoughts(あなたの考えを伺えれば感謝します))」という言い回しが、相手への感謝の気持ちを表現します。
まとめ
ビジネスシーンで英語を使う際には、相手を不快にさせない言い回しが非常に重要です。「I want to talk to you.」のような表現は、意図が伝わりにくく、相手にプレッシャーを与える可能性があります。代わりに「Do you have a minute to discuss something?」や「I’d like to get your input on something.」などの柔らかい表現を使うことで、より円滑なコミュニケーションが実現します。
相手への配慮を持った表現を使うことで、信頼関係を築き、ビジネスの成功に繋げていきましょう。ぜひ、今回紹介したフレーズを実際の場面で活用してみてください!
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プロフィール
- 専属パーソナルコーチ
瀧内俊之
(Toshiyuki Takiuchi)関西学院大学で英語習得学、英語音声学、英語文化コミュニケーション学について学ぶ。米国のエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出の研究に従事。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、Biz English Coach(ビズイングリッシュコーチ)を設立。
- 学習カリキュラム監修者
デキキス・ジョー教授
(Joseph DeChicchis)関西学院大学総合政策学部教授。英語習得学、英語音声学、英語文化コミュニケーション学の研究に従事。世界各国の英語アクセントに精通している。Biz English Coach(ビズイングリッシュコーチ)では、英語習得学の知見を活かし、発音矯正、文法理論、スピーキングメソッドなどの学習カリキュラムやオリジナル教材の監修を担当。