【英会話の壁を突破】大学教授が教える科学的スピーキング指導法&レベル別上達法

英語学習者の悩みとその解決策

「英語が話せるようになりたい」「スピーキングをどのように上達させればいいかわからない」「英会話の正しい指導法が知りたい」―こうした悩みを抱える方は決して少なくありません。

英語学習においては、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングと、4技能すべてをバランスよく伸ばすことが理想です。しかし、いざ「話す力」を鍛える段階で、「何をどの順序で学習すればよいのか」「初歩的なミスをどう捉えればよいのか」「どのくらいの量をアウトプットすれば効果的なのか」など正しい勉強法がわからないため、学習者が迷子になりがちです。

こうした課題を解決するカギは、「学習者自身の英語レベルに合ったトレーニング方法を選ぶことです。現在の実力や課題を正確に把握し、それに焦点を当てた練習や指導を行うことで、最短ルートでスピーキング能力を向上させることができます。

スピーキングの指導法は英語レベル別に変えるべき

言語学専門のデキキス・ジョー教授(筆者の恩師)は、「英語力を上げるために最も大切なのは、学習者の課題を見極め、その解決に直結するトレーニングを行うことだ」と常々強調されています。デキキス教授によると、学習者の英語レベルが異なる場合、それぞれが抱える課題の性質も大きく変わるため、指導者は学習内容と指導法をレベルに応じてカスタマイズする必要があります。

例えば、初心者や初級者は「英語を口に出すことに慣れる」ことや「基本的な定型文を覚えて実際に使ってみる」ことが重要です。この段階では、細かい文法の修正よりも、まずは英語を話す「成功体験」を積むことが学習意欲を高めるカギとなります。

一方で、上級者は既に言語運用の基礎ができているため、文脈やニュアンスに応じた微妙な表現の違いを学ぶ必要があります。このような違いを踏まえた指導を行わないと、学習者の成長は停滞し、スピーキング能力の向上が難しくなります。したがって、各レベルに応じた適切な指導が不可欠です。

文脈に合わせた表現の指導は上級者のみ、中級者以下は文法の型のみを指導する

上級者であれば、文脈に応じた適切な表現ができているかどうかを観察し、もし間違いがあればその都度正しい表現を伝えることが重要です。しかし、中級者以下の場合は、文法が正しく、ネイティブに意味が伝わる英語であれば、指摘する必要はありません。具体的には、以下のように指導することが推奨されます。

【上級者への指導法】

上級者は基礎的な文法や語彙が身についているので、文脈に即した自然な表現や微妙なニュアンスの違いが学習課題となります。たとえば、相手との立場関係やフォーマル度に応じて表現のトーンを変える、類義語の選び分けでより正確に意図を伝える、といった高度な運用能力が求められます。会話中に誤用や不自然な表現があれば、その場で訂正し、正しい言い回しを提供しながら、使い分けの理由をきちんと説明することが効果的です。

【中級者以下への指導法】

中級者以下の学習者には、あまり細かいニュアンスよりも、まずは「文法が合っていて意味が通じる英文」を使えるようになることが大事です。ある程度の正確性があり、ネイティブにも概ね通じるのであれば、その都度の小さなミスを厳密に指摘するよりは、思い切って話してもらうほうが、結果的にアウトプット量が増えて上達を早めます。「think that SV」といった基本の文型や、定型表現を数多く練習することで「英語を口にする抵抗感」を下げ、スピーキングの習慣を確立するのが先決です。そこから徐々に応用範囲を広げていくことで、自然に表現力が増していきます。

具体例として、「思考動詞」の指導法についてご紹介します。「思考動詞」とは、スピーカーの思考内容を伝える動詞で、例えば「I think that she is a liar.(彼女は嘘つきだと思う)」のように、[that S(主語) V(動詞)]の形を取ります。

中級者以下の学習者には、基本的にどんな文脈でも「think」を使わせてスピーキングを促すことが重要です。スピーキングを恐れて話さなくなると、改善のための指導ができなくなりますので、学習者には気持ちよく会話をしてもらう必要があります。

ただし、学習者が「think whether SV」や「think she are a liar」といった基本的な接続詞や動詞の文法の型に誤りが見られる場合は、その誤りを指摘することが重要です。英語学習者には「英語を話そう」とする姿勢を持ってもらいつつ、型や文法の使い方で大きな間違いがあった場合のみ指摘する指導法が大切です。学習者は指摘されたフレーズを復唱し、正しい型を覚える必要があります。

一方、上級レベルの英語学習者は基本的なスピーキングの型を身につけており、さまざまな文脈での使い分けが求められます。思考動詞の中でも「think that SV」と同じ型を取るものについて、以下のような使い分けができるように適宜指導していくことが重要です。

思考動詞の具体例

①believe
ある程度自信を持って本当だと「思う」ことです。
think に比べ語調が強く、確証はないが本人がそう確信している場合に用いられます。

②feel
何となく「思う」ことです。気持ちによる個人的な意見を控えめに言う場合に用いられます。

③suppose
ある程度の知識に基づいて推測して「思う」ことです。
think より自己主張の軽い語で、その内容にはっきりとした確信がない場合に用いられます。guess に比べ、何かしらの根拠に基づいた推測であることを表します。

④guess
根拠がなくなんとなく「思う」ことです。
suppose に比べ簡略的で口語的な語です。
think よりも控えめな表現として用いられます。

⑤assume
基本的に推測することですが、特に「誤った思い込み(仮定)」という意味で用いられることが多いです。

こうした単語の使い分けは、上級者になるほど重要度が増し、文脈に応じて表現を選ぶ必要が出てきます。しかし、中級者以下の段階では「まずはthinkを使いこなす」ことが先であり、細かい使い分けを強調しすぎるとアウトプットのブレーキになりかねません。
適切な段階で正しい指摘を行い、学習者が自分のレベルに合った形で英語を発話できるよう導くことが、指導者に求められる大切な役割といえます。

レベル別スピーキング練習法

ここからは、英語学習者のレベルを「初心者(初級者)」「中級者」「上級者」の3段階に分け、各段階に合わせた効果的な練習法をご紹介します。自分のレベルを客観的に認識し、最適な方法を選ぶことで、モチベーションと学習効果の最大化が図れます。

【初心者(初級者)向けのスピーキング練習法】

初級段階では、まず英語で「音を出す」こと自体に慣れ、基本的な表現や構文を徐々に増やしていくことが最重要課題です。英語学習における最初のハードルは、「恥ずかしさや失敗を恐れずに声に出す」ことと言っても過言ではありません。

①基本表現・定型表現の習得

・日常フレーズを丸ごと暗記する
あいさつ、自己紹介、簡単な質問・返答など、日常生活でよく使うフレーズをそのまま覚えることで、ゼロから文法を組み立てなくても発話できるようにします。たとえば、「How are you? – I’m good, thank you.」のような一連のやり取りを定型で練習すると、初めての英語会話でも心理的ハードルが大きく下がります。

最新の研究によると、初心者に定型表現を積極的に教えると、会話中の流暢さと自信が大きく向上することが確認されています。初心者ほど定型表現に頼るメリットは大きく、「英語で話せた」という成功体験を繰り返すことで学習意欲も育まれます。

・パターン練習(パターンプラクティス)
「I’m~」「This is ~」「Could you ~?」などの基本構文に当てはめる形で、語彙を入れ替えながら反復練習する方法です。単純に一文暗記するだけでなく、バリエーションを増やすことで応用力が付き、コミュニケーションの場で柔軟に使える表現へと発展します。

【基本構文の反復練習】
「I am ~」「This is ~」「Could you ~?」などの基本構文に当てはめて、語彙を入れ替えながら反復練習します。例えば、以下のように練習することができます。

a. 置換作業
基本文: “I’m a teacher.”
置換: “I’m a student.” / “I’m a doctor.”

b. 転換作業
平叙文: “This is a book.”
疑問文: “Is this a book?”

c. 拡充作業
基本文: “I like apples.”
拡充: “I really like red apples.”

このように、単純に一文を暗記するだけでなく、バリエーションを増やすことで応用力が付き、コミュニケーションの場で柔軟に使える表現へと発展します。

【具体的な練習方法】

音読: 英文を声に出して読むことで、発音やリズムに慣れます。
日本語から英語への翻訳: 日本語のフレーズを英語に翻訳し、声に出して確認します。
反復練習: 同じフレーズを何度も繰り返し練習することで、記憶に定着させます。

これらの方法を取り入れることで、英語のスピーキング力を効果的に向上させることができます。パターンプラクティスは、特にスピーキングにおいて成果を発揮するメソッドであり、基本的な「型」を身につけるための練習法として非常に有効です。

②シャドーイング

聞いた音声を少し遅れてそっくり真似る
シャドーイングは、発音、イントネーション、英語特有のリズムに慣れるための優れた訓練方法です。シャドーイングを継続することで「英語らしい発声感覚」が身に付きます。初めのうちは1日5~10分程度で構わないので、教材の音声や市販アプリを活用して続けることが肝心です。

・初心者でも取り組みやすい理由
シャドーイングは初心者にも適しており、適切な教材を選ぶことで効果的に学習を進めることができます。特に、短い音声やゆっくりしたスピードの教材では、どのように発音すればいいか明確で、ネイティブの発音を真似しやすい点が大きなメリットです。慣れてくると、フレーズが自然と口をついて出るようになり、結果的に「英語を話す」土台作りになります。さらに、英語コーチに正しい発音の仕方を指導してもらうことで、効果が倍増します。

③リピーティング & 音読

・シャドーイングが難しい場合の代替案
シャドーイングがハードルに感じる場合は、音声を一文ずつ止めて聞き取り、同じ内容を復唱する「リピーティング」や、スクリプトを見ながら声を出す「音読」から始めることがおすすめです。これならテンポを自由にコントロールできるため、初心者でも取り組みやすいです。

・正しいリズムを意識する
ただ文字を読み上げるだけでなく、英語ならではの強弱(ストレス)やつながり(リンキング)を意識して声に出すことが重要です。これにより、後々のスピーキングで「実際に通じる英語」を話す下地が養われます。

④ロールプレイ

・まず台本付きで練習
「お店で注文する」「自己紹介し合う」「道を尋ねる」といった簡単なシチュエーションを想定し、台本を作って実際に相手役と演じてみます。これにより、教科書的な知識を実践的な場面に結びつけることができます

・台本なしへのステップアップ
慣れてきたら、台本を見ずにロールプレイを行い、身につけた基本表現を自由に使ってみます。役割を変えたりシチュエーションをアレンジしたりすることで、飽きずに繰り返し練習でき、習熟度が高まります。

初心者の段階で最も大切なのは、「話せた!」という達成感を何度も味わい、英語でのコミュニケーションに前向きなモチベーションを持つことです。些細な間違いよりも「通じる喜び」「声に出す楽しさ」を優先させることで、学習を継続しやすくなります。

【中級者向けのスピーキング練習法】

中級者になると、基本的な会話はできるものの、複雑な内容や即興的な状況での発話に苦手意識を感じ始める段階と言えます。単なる文法の正確性だけでなく、思考のスピードや表現の多様性が求められるようになります。ここでは中級者がさらに飛躍するための練習法を紹介します。

①ディスカッション

・ペア・グループでの話し合い練習
特定のトピックについて意見を交わす形式で、互いに質問や意見を出し合いながら会話をします。中級者は既に基本文法と語彙をある程度身につけているため、ディスカッションにより、「自分の考えを相手に伝える」「質問する」「相手の意見を踏まえて自分の意見を修正する」など、より発展的なコミュニケーションができます。

・各面での効果
研究によると、グループ討議を導入したクラスでは、スピーキングテストの平均点が60点から72点に有意に向上するなど、文法・語彙・流暢さ・発音・理解力の各側面がバランスよく伸びることが確認されています。ディスカッションには多様な言語タスクが詰まっており、アウトプット量が格段に増えるうえ、他者の発言から学ぶ機会も得られます。

・トピック選び
初めは身近な話題(趣味、日常の出来事、簡単な時事ネタ)から始め、徐々に抽象度の高い社会問題や文化比較のテーマに挑戦するとよいでしょう。教師やファシリテーターが適度に質問やコメントを挟むと、議論が活発になります。

②即興スピーチ(インプロンプトゥ・スピーチ)

・準備時間ほぼゼロで話す訓練
2~3分の短いスピーチを、あまり時間をかけずに考えて話し始めるトレーニングです。最初は「最近あった面白い出来事」「もし〇〇できるなら何をする?」など、話しやすいテーマで行います。

・構文やキーフレーズのストックが鍵

中級者向けとはいえ、いきなり完全な即興でスピーチを始めるのはハードルが高いものです。そこで、以下のようなよく使われる導入部分の表現やつなぎ言葉をいくつか覚えておくと、スピーチの流れを作りやすくなります。

【導入表現の具体例】

“There are two main points I’d like to mention. First…”
「私が言及したい主なポイントは2点あります。まずは…」

【つなぎ表現の例】
“On the other hand…”「一方で…」
“That being said…”「とはいえ…」

Bygate (2001) の研究でも、短時間の事前準備と使い慣れたパターンを活用することで、流暢さと構成力が向上することが示されています。

このように、決まった表現を事前に覚えることで、いざスピーチを行う際の精神的負担を軽減し、よりスムーズに会話ができるようになります。

・発話時間や回数を徐々に増やす
初めは1分~2分程度でも構いませんが、慣れてきたら3分、5分と長めに話す練習に挑戦してみましょう。とっさの発想力と言語アウトプットの瞬発力が鍛えられるため、中級から上級へのブレイクスルーとなりやすい方法です。

③ロールプレイ(高度な場面設定)

・面接や旅行計画など、リアルなシチュエーション
初心者向けロールプレイでは単純なやり取りに集中しましたが、中級者「履歴書を簡単に説明しながら面接を受ける」や「複数人で旅行プランを練って予算を相談する」など、より複雑な場面を設定するのが効果的です。

・語彙選択・表現の丁寧さ・社会言語的能力を伸ばす
店員に対する依頼の仕方、上司への報告の仕方、友人との雑談など、状況に応じて使われる語彙・トーン・丁寧度を変える練習も重要です。社会言語学的では、この能力を「社会言語的能力(Sociolinguistic Competence)」と呼び、スピーキング力全体を底上げする要素とされています。

ロールプレイ後には、周囲からフィードバックをもらい、自分にはまだ足りない表現や気になった点を記録し、次の機会で改善を図ることで効果が倍増します。中級者段階は、基礎的な英語力が固まった分、停滞感や伸び悩みを感じやすい時期でもあります。ディスカッションや即興スピーチで意識的にアウトプット量と難易度を上げ、積極的に脳に負荷をかけることで、さらなるスキルアップが期待できます

【上級者向けのスピーキング練習法】

上級者はより専門的な議論やビジネス・学術的な場面での高度な英語の運用力が求められます。この段階は、「通じる英語」から「説得力のある英語」へとシフトする過程とも言えます。

①ディベート(討論)

・賛成側と反対側に分かれて論争する高度な訓練
ディベートでは、特定のトピックに対して賛成意見と反対意見に分かれ、それぞれの立場を論理的に主張し、相手の論拠に反論することが求められます。この活動には、瞬発的な発話力、批判的思考力、明確な論理構成など、さまざまな能力が必要です。最新の研究では、3サイクルのディベート指導を行った結果、スピーキングテストのスコアが61%から83.3%、そして100%へと段階的に改善したと報告されています。これは、ディベートが説得力や対話力の飛躍的な向上に寄与した好例です。

・論理構成とレトリック表現の強化
ディベートは単に意見を述べるだけではなく、「理由づけ(because, since, for instance など)」や「結論づけ(therefore, hence, thus など)」を効果的に使い、相手を納得させるためのレトリックを駆使する必要があります。英語では、日本語以上に論理の組み立てを明確にする習慣が強いため、ディベートを通じて言語面と論理面を同時に洗練させることができます。

・反論への対応力
相手からの反論や質問があった際に、即座に応答を組み立てるスキルも必須です。「相手の主張のどこが論理的に弱いのか」「どのデータや事例を提示すれば効果的か」など、即応的に考えるプロセスそのものが高度な英語運用能力につながります。

②プレゼンテーション(発表)

・5~10分程度の英語プレゼン練習
上級者にとって、英語でのプレゼンテーションは必須のスキルと言えます。プレゼンには原稿準備という前工程があり、この段階で論旨構成や語彙選択、聞き手を惹きつける工夫といった高度な言語活動が求められます。Al-Issa (2016)の研究によれば、サウジアラビアのEFL上級学習者を対象にプロジェクト型のプレゼン指導を行った結果、音声面(発音・イントネーション)と言語面(語彙の正確さ・文法の複雑さ)の両方で顕著な改善が見られ、学習者の自己評価でも自信が大きく向上したことが報告されています。

・質疑応答を含めた訓練
ただ台本を読むだけではスピーキング力の向上には限界があります。プレゼン後にオーディエンスの質問に回答することで、とっさの対応力が鍛えられます。上級者がさらに実践力を伸ばすには、質疑応答の場が欠かせません。

・表現の洗練とタイムマネジメント
上級者はネイティブ並みのスピードで話せることが多いですが、早口になりがちだったり、冗長な表現が増えやすかったりする傾向があります。プレゼンの練習を通じて「必要なことを端的に言う」「聞き手の理解度に応じて速度やトーンを変える」といった技術を身につけることで、英語の説得力と洗練度が一段と高まります。

③高度なロールプレイ

・ビジネス会議や商談の再現
会議の進行役として、進行を取り仕切ったり、商談で新商品の販売交渉を行ったり、クレーム対応の電話応対をしたりするなど、シナリオを設定して演技しますこれにより、フォーマルな表現や丁寧な断り方、交渉術や合意形成の進め方を実践的に学ぶことができます。

・高度な語彙運用と敬意表現
上級者になると、単純な語彙ではなく、ビジネス文脈特有の専門用語や丁寧な表現(”I’d appreciate it if you could…”「もし…していただけるとありがたいのですが」など)も使う必要があります。ロールプレイではこうした定型表現を実践形式で習得できます。

・フィードバックでさらにブラッシュアップ
ロールプレイ後の振り返りや、録音・録画した自分の発話を見直すことで、「この場面ではもう少し丁寧な言い回しがふさわしかった」「結論を先に言うべきだった」といった改善点を明確にできます。上級者はこうした細かな調整を積み重ねることで、ネイティブスピーカーに近い運用能力を得られるのです。

上級者は、「通じる英語」から「説得力のある英語」へのブラッシュアップする段階にあります。ディベートやプレゼンテーション、ロールプレイなどの高度なアウトプットのトレーニングを積み重ねることで、「説得力のある英語」を身につけることができるでしょう。上級者こそ「まだ伸びしろがある」ことを意識し、高度なスピーキング活動に積極的に挑戦していただきたいと思います。

まとめ:受講生の英語レベルに合わせて効率的に英語力を伸ばすことが大事

英語のスピーキング力を伸ばすには、学習者のレベルに合わせた「指導方法のカスタマイズ」と「適切なアウトプット量の確保」が欠かせません。初心者は定型表現の習得と音を出す練習、中級者はディスカッションや即興スピーチによる瞬発力の強化、上級者はディベートや高度なロールプレイで論理性や説得力を磨いていくことがポイントです。

また、英語学習者は、ネイティブの音声変化やアメリカ英語・イギリス英語の違いを知るなど、発音を矯正し、リスニング・スピーキングのスキルを強化することも求められます。詳しくは下記の動画をご覧ください。

「音声変化」、アメリカ英語とイギリス英語の違い」の解説はこちら↓

動画は旧ブランドThe DooRで撮影されたものです。現在は、ビズイングリッシュコーチとして運営しております。

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参考文献

■ 英会話・スピーキング指導に関する文献・論文

  1. 鈴木寿一、門田修平 編著『英語音読指導ハンドブック フォニックスからシャドーイングまで』大修館書店
  2. 泉惠美子、門田修平 編著『英語スピーキング指導ハンドブック』大修館書店
  3. 佐藤臨太郎、笠原究、古賀功『日本人学習者に合った効果的英語教授法入門 ―EFL環境での英語習得の理論と実践―』明治図書
  4. 和泉伸一『フォーカス・オン・フォームとCLILの英語授業』アルク
  5. 鳥飼慎一郎「シャドーイングの効果とその実践方法」『第二言語としての日本語の習得研究』 (1997)
  6. 瀧澤典子「英語スピーキング能力向上のための指導研究」東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校『研究紀要』
  7. 秋山宜義「英語スピーチ指導の理論と実践」愛知学院大学『論叢』
  8. 山田太郎「即興的スピーキングに対する意識と学習経験 ―英語中級レベル学習者の事例研究―」英語教育研究『英語教育研究』
  9. 佐藤花子「大学における英語スピーキング力の養成について ―学習者を主体としたアプローチ―」長崎大学『教育研究論集』
  10. 鈴木一郎「タスクの繰り返しを中心としたスピーキング指導と高校生の英語発話能力の向上」日本教育実践学会『教育実践研究』
  11. 麻生雄治「英語スピーキング力を伸ばす指導法とその評価」長崎県立大学『学長裁量研究成果報告書』
  12. 高橋二郎「会話を維持するためのコミュニケーション・ストラテジー ―日本人英語学習者のスピーキングレベル別分析―」東京大学『言語情報科学』
  13. 中村三郎「交渉を行う言語活動を用いたスピーキング指導と高校生の英語発話能力の向上」日本教育実践学会『教育実践研究』
  14. 飯野厚「英語の音読とシャドーイングがスピーキングに及ぼす効果」法政大学『経済学部研究報告』
  15. 川村洋子「高等学校でのスピーキング指導に関する研究」高知県教育センター『研究紀要』
  16. Bygate, M. (2001). Effects of Task Repetition on the Structure and Fluency of L2 Speech. In M. Bygate, P. Skehan, & M. Swain (Eds.), Researching Pedagogic Tasks: Second Language Learning, Teaching and Testing. Pearson Education.
  17. Foster, P. (2001). Rules and Routines: A Consideration of Their Role in the Task-Based Language Production of Native and Non-Native Speakers. In M. Bygate, P. Skehan, & M. Swain (Eds.), Researching Pedagogic Tasks.
  18. Al-Issa, A. (2016). Project-based Learning in EFL Contexts: A Study of Saudi Arabian Learners. Journal of Language Teaching and Research.

■ 定型表現(Formulaic Expressions)に関する文献

  1. The Crucial Role of Formulaic Expressions in Fluent Communication
  2. Formulaic Expressions for Foreign Language Learning and Teaching
  3. Explicit Instruction of Formulaic Expressions and Second Language Pragmatic Competence
  4. Formulaic Language and Language Teaching
  5. L2 Learner-Made Formulaic Expressions and Constructions

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プロフィール

  • 専属パーソナルコーチ

    瀧内俊之
    (Toshiyuki Takiuchi)

    関西学院大学で英語習得学、英語音声学、英語文化コミュニケーション学について学ぶ。米国のエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出の研究に従事。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、ビズイングリッシュコーチを設立。

  • 学習カリキュラム監修者

    デキキス・ジョー教授
    (Joseph DeChicchis)

    関西学院大学総合政策学部教授。英語習得学、英語音声学、英語文化コミュニケーション学の研究に従事。世界各国の英語アクセントに精通している。ビズイングリッシュコーチでは、英語習得学の知見を活かし、発音矯正、文法理論、スピーキングメソッドなどの学習カリキュラムやオリジナル教材の監修を担当。

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